閉塞性動脈硬化症
腹部から両足に伸びる動脈が閉塞したり、動脈の内側(内腔)が狭くなったりして、足の血行が悪くなる病気です。糖尿病はこの病気を起こす大きな原因です。また、喫煙に関係があるという説もあります。
最初は足のしびれや冷えを自覚します。その後、間欠性跛行(かんけつせいはこう)といって「少し歩くと足に痛みや疲労を感じて数分間休む。痛みが止まり、また少し歩くとまた足が痛んで休む」という特徴的な症状に進みます。さらに放っておくと、寝ている時や安静にしている時でも足の痛みが強くなります。そして筋肉などの組織に壊死(えし)や潰瘍が起こり、最悪の場合、足を切断することもあります。
全身の動脈硬化、特に、脳卒中や心臓病との合併症が多く、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの合併症をもつ50歳以上の男性が要注意です。また、糖尿病がかなり進んできている人は、症状がかなり進んできても、痛みの感覚が麻痺していて気づかない場合もあります。 この症状が出ているときにタバコはとても危険です。